トランスビューの社長の話を伺って


日本出版学会株式会社トランスビューの中嶋社長の話を伺った。
ご存じの方も多いと思うが、
2007年2月に46歳の若さで急逝された池田晶子さんの『14歳からの哲学』の版元である。

お話を伺っていて、同社がいかにこの出版不況の中で存在する道を模索してきたか、非常によくわかった。
トランスビューも取次を通さない(厳密には約○割は通しているとのことだが)版元のうちの1社である。


中嶋氏は、現在の編集の在り方に随分と疑問を呈されていた。
粗製濫造の業界にあって、その問題点を指摘し、自社においては年13冊程度の刊行と、良書の出版に心血を注がれていた。


個人的にはかなり得るところがあり、思うところもあった。
こういう話がきけるだけでも、学会に加盟した意義はあった。
今後、これを生かせるかどうかは自分次第、ということになる。