事例2・問題&再現答案


(2006/12/14与件部分削除)


平成18年度・事例Ⅱ


第1問
B社が現在行っているマーケティング戦略について、大手テニススクールに対する差別化のポイントは何か。30字以内で4つあげよ。
(解答)
①価格面で、入会時に高額な入会金や預託金が不要な料金設定。
②施設面で、全事業所が屋内コートを有する高い顧客利便性。
③施設面で、レンタルコートの提供等高いコート稼働率
④サービス面で、顧客ニーズを捉え1クラスの人数を少数に限定。


第2問サービスの生産と消費は、基本的に同時に行われるので在庫ができず、そのままでは需要の変動を吸収するのは難しいとされている。ただし、これを解決する方法もある。B社はどのような方法を採用しているのか。60字以内で説明せよ。
(解答)
方法は、①レベルの異なる顧客に対し技量に応じたクラス編成をし、②定員を超えたクラスには補助をつけ、③各事業所での独自イベントの実施で需要の変動を吸収している。


第3問
B社の経営者が新規事業として学習塾を考えるに当たって、自社の経営資源を分析した。経営資源には、有形資源と無形資源があるが、B社の各々の経営資源について学習塾の経営に生かせるものは何か。有形資源を(a)欄に、無形資源を(b)欄に、それぞれ30字以内で3つずつあげよ。
(a)
①設備面で、スクールでの学習が可能な自習室の設置。
②人材面で、受験難関校に在籍する大学生アルバイトの存在。
③顧客面で、顧客可能性の高い約8000名分の会員名簿。
(b)
①立地面で全事業所が駅から徒歩5分以内にある高い利便性。
②認知面で、全国に展開し口コミで広がったスクールの知名度
③相談面で、全国事業所で収集できる高精度の進路情報。


第4問
B社が新規事業として学習塾を行う場合、どのような差別化戦略が考えられるか。そのポイントを30字以内で3つあげよ。
(解答)
①時間面で、B社は開業時間が長ため長時間の自習が可能。
②指導面で、テニスの技術と学習の始動が一か所で済む利便性。
③相談面で、親子が一体として進学相談できる高い信頼感。


第5問
B社の経営資源を生かした新規事業として、学習塾の他にどのようなものが考えられるか。具体的に1つあげて100字以内で説明せよ。
(解答)
新規事業として「幼児の託児所」を行う。理由は、①B社にはすでに託児ルームがあり、②幼児一時預かりをしているためノウハウもあり、③全国展開をしているため知名度もあり、④各種情報の共有も可能である、等である。